「他にはない　カーディーラー論」

激変する時代の中にあって、この地域と人々の支えとして、いつも前向きに、本当に必要なことを。今、展望するイグチの未来。

給油の「ついで」に全てを

既存の金融機関が低迷するなか、コンビニ中心のセブン銀行が大きく発展しています。その理由はまさに利便性にあります。買い物の「ついで」に利用できれば、わざわざ銀行まで足を伸ばす必要がなくなるのは当たり前です。設置が始まった頃は、コンビニでAＴＭを利用することに否定的な見方が大半でした。当時はコンビニのオーナーさんも半信半疑。しかしどちらが正しかったのかは言うまでもありません。銀行窓口に求められる手続きの多くがインターネットで完結する時代において、金融機関の店舗はその存在意義を失いました。さて、今はクルマもインターネットで購入できる時代です。しかし購入後のメンテナンスとなるとインターネットで済ませることはできません。そこでコンビニ同様に、利便性に富むのがガソリンスタンド。給油のついでになんでもできるのなら、カーオーナーにとってそれが一番便利です。カーディーラーにこの利便性はありません。

昔の買い物は、商品別に店舗で買い求めることが当たり前でしたが、多種の商品を扱うストアができて、買い物の流れが変わり、今はホームセンターのような大型店舗で完結することもできるようになりました。そんな中でクルマの購入だけが特別な時代は終わろうとしています。長年、イグチはガソリンスタンドの利便性を生かした便利なお店を目指してきました。そして、激変する今日において、給油のついでのクルマ購入を筆頭に、カーライフにまつわる全てをフォローする「他にはないカーディーラー」として、その方向性をさらに推し進めていくことを決意しました。

円環的なつながりが基盤

給油で訪れるお客さまと接する機会に恵まれているイグチの各店舗では、日々、お客さまからご質問やご要望をいただいております。車検はもちろん、メンテナンス、保険にまつわることなど、気軽にお話しできる雰囲気をお感じいただけているのなら嬉しいです。そして近年、増え続けているのがクルマ購入のご相談です。

次のクルマを考えるとき、使用目的や家族のこと、そして先々の出費のことなど気にすべきことがいくつもあります。具体的な一台は、そんな話題を積み重ね、検討していくうちに見えてくるもの。それは同時に、クルマ販売で短期的な利益を出すことより、購入後の車検やメンテナンスなどのお客さまサポートをしっかり行い、安心・安全を提供し、お客さまとの信頼関係を築いていくことの大切さを私たちに示しています。イグチの目指す「他にはないカーディーラー」は、これをこれからの当たり前にすることなのです。

円環的思考、と言う言葉があります。「損得勘定を抜きにして、利他心を持って人々に与えることで、やがて善きものが戻ってくる」という考え方です。企業としての円環的な行動を通じて、お客さまに喜んでいただくことがイグチの喜びであり、その結果として地域と人々の支えとなることができる、と考えております。

お客さまを好きになる、から

これまでの傾向から、イグチを懇意にしてくださっているお客さまのうち、この１年以内にクルマの買い替えをされる方は２割以上いらっしゃると予測しています。これからますます多くのみなさまのお役に立ちたいと思いますので、ぜひお声掛けください。じゅうぶんな時間をかけてお客さまに合う一台をご提供できたらと願っております。「給油のついでにクルマのことならなんでも気楽に相談できるよ」とお客さまがご友人に教えてあげたくなるような、そんなイグチのあるべき姿を目指して、動き始めました。スタッフの一人ひとりがお客さまの理解に努め、生き甲斐を持って取り組める仕事は、利益第一主義の社風からは生まれないことは、現実を見れば明らかなことに思われます。

イグチの「他にはないカーディーラー論」は、「お客さまを好きになる」ことからスタートするのです。

今年度は本誌iguchitte?を通じて、井口鉱油の展望を４回シリーズでお話していきます。ご一読いただければ幸いです。

発行元：iguchitte?編集室