2018年 1月号 vol.61のハイライト
iguchitte(イグチッテ)は
井口鉱油の最新情報をお客様に発信する
隔月発行の心を込めたニュースレターです。
特集記事
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
みなさまには平素からイグチの車検やメンテナンス、クルマ販売をご利用いただきまして、心より御礼申し上げます。
私たち井口鉱油が、ガソリン販売中心のお店から、今現在の「車販・ 車検」を中心にしたお店への変革をはじめてから10年以上の歳月が経ちました。現在の井口鉱油は みなさまの車検を年間6,000台以上手がけさせていただくとともに、クルマ販売では年間約500台の実績をあげるまでになりました。また、保険の契約数においても5、6年前に比べて約10倍に伸びてまいりました。リピーターになってくださるほとんどのお客さまが、メカニックの確かな技術力と信頼性の高さ、スタッフの人柄とサービス力、そして何よりも給油のついでに車検や整備さらには保険の相談ができるイグチのコンビニエンスな気軽さに、高い評価を与えてくださっていることを実感しております。
お客さまの信頼を得ることは、私たちにとって何よりも大切なことです。そのためには変化する社会に対応し、クルマのオーナーである一人ひとりのお客さまにとって、今そしてこれから何が一番メリットなのか考えていくことが欠かせません。では、これからのクルマのユーザーとクルマ販売とメンテナンスを取り巻く状況はどのようなものになるでしょうか。
ITS(高度道路交通システム)、スマートモビリティ、電気自動車など、クルマをめぐるテクノロジーと社会環境の革新は広く知られるようになりました。しかし現在の日本においてのクルマを取り巻く環境で、最も大きな影響をもたらすものが「少子化」であるということこそ、紛れもない事実なのです。
少子化する社会ではクルマ市場の縮小を余儀なくされます。すでにそれは始まっており、クルマの売り手サイドのお店では、お得なサービスや付加価値をつけていくことで、お客さまを囲い込んでいく動きが活発化しています。つまりクルマ業界での顧客獲得競争は、今後さらに熾烈なものになっていくと考えられます。では、そうした競争が価格などの面でお客さまにメリットをもたらしていくかというと、そうはならないのです。
例えばカーディーラーは、クルマの販売が利益に直結しています。利益の大半はクルマ販売によるもので、各種サービスやメンテナンスなどはそれに付随するものと言えるでしょう。そしてクルマを販売するための、お客さまにとって魅力的で利便性のある店づくりへのコストは、当然クルマの販売価格やメンテナンス料金に跳ね返ってきます。これはクルマ販売の利益だけで成り立っている中古車店の多くにも当てはまります。
また、カー用品店は収益の大半を担ってきたカー用品の売り上げ減少によりクルマ販売と車検・メンテナンスに移行しているのが現状です。いかに固定のお客さまを獲得するかが課題となっているのです。このようにクルマ業界では、カーテクノロジーの革新とは全く別の事情によって、生き残りをかけての顧客獲得競争が始まっています。人口が減少していく中での競争ですから、かつてのような薄利多売は見込めないので、価格面でのお客さまメリットが期待できないことは想像に難くありません。いかに収益性を確保していくかが、クルマ業界にとって最大のテーマとなります。完全な少子化時代に対応した新しいビジネスモデルができるまではそのような状況が続くと予想することができます。
さて、私たち井口鉱油は、この時代を生きるカーユーザーとともに何ができるでしょうか?私たちもまたクルマ業界のなかの一企業であり、利益抜きにやっていくことは不可能です。
しかし一方で、私たちには私たちにできる、私たちにしかできないことがあるはずです。
ひとつには、私たちはガソリンスタンドであるということです。他の業態とは異なり、日々のガソリン販売の上に成り立っており、ここに経営基盤があります。そのため車検やメンテナンス、そしてクルマ販売と保険に、余計なマージンを載せることはありません。安定した経営をする上での人件費やコストを算出し、お客さまに信頼性の高いサービスを構築できれば、それ以上の利益は求めません。
そして大切なことは、事業をお客さま目線で作っていくことです。わかりやすい例を挙げるなら、イグチのクルマ販売が、それにあたります。
今、イグチでクルマを購入するお客さまは、各種ローンもしくは現金支払いというような一般的な買い方に加えて、「残価設定クレジット」や「個人リース」などこれまであまり知られていなかった買い方を選ぶことができるようになっています。考えてみればクルマとの付き合い方が多様化しているのですから、買い方も多様化するのは当然のことですね。例えば新車に6年乗って、次も新車に乗り換えたいという人がいれば、一台のクルマに動かなくなるまで乗りたいという人もいます。それぞれのニーズに合わせて最適な買い方をご提案していくことも、私たちにできるお客さま目線の取り組みの一つです。イグチではさらに「レンタカー」サービスを行っており、クルマを所有しないお客さまのクルマニーズにも対応しています。
また、イグチは保険代理店として、お客さまの立場に立っての自動車保険の情報提供・ご提案に、今後より一層力を入れていきます。
以前はディーラーや保険屋さん任せであった自動車保険ですが、今や外資の保険会社からインターネット契約の保険会社まで、お客さまにはさまざまな選択の自由があります。しかしその一方で近年は保険制度の改定が進み、万が一の時、本当にその契約でカバーできるのか、あるいは不必要な契約をしていないかなど、検証の必要に迫られています。保険代理店ポリシーに則ってイグチは、自動車保険に関わるお客さまのご質問・ご相談に無償で対応させていただきます。
考えてみれば私たち井口鉱油は、給油のお客さまが毎日ご来店するという恵まれた状況に身を置いています。他の業態であればお客さまを得るための広告に力を入れ、販促にも取り組まなくてはなりませんが、幸い私たちにほとんどその必要はありません。
その分を私たちは自分たちの技術力の向上と、より適正な価格でのサービスの提供に当て、お客さま目線を取り入れた事業を展開していきます。
2018年のイグチにどうぞご期待ください。
発行元:iguchitte?編集室
記事全文が見れる冊子は各店頭にて無料配布しておりますので、ご自由にお持ち帰りください。