2015年 8月号 vol.49のハイライト
「カーオークションってどういうところで行われているの?」
許可証なしでは入れないオークション会場から
イグチスタッフの田村さんがライブレポートをお届けします。
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隔月発行の心を込めたニュースレターです。
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オークションが始まるのは毎週水曜日の午前10時。しかし、真剣にクルマを探すのなら、前もってオークションで落札すべきクルマをリストアップしておくことが何より大切なのだとか。会場入口にはその日、出品されるリスト資料が用意されています。こちらを参考にオンライン上の各車出品データをくまなくチェックし、お客さまの希望条件に沿うクルマを絞り込んでいきます。8時~10時の2時間は、オークションを成功させるためのウォーミングアップ時間というわけですね。
まずは朝イチでスタートするオークションは「軽自動車」、そして次に「コンパクトカー」。 お昼過ぎに「高級車」、そして夕方の「輸入車」の順で進行するのです。
広いスペースに、整然と並ぶ入札ブース。座席に座ると、そこはまるでコックピット。目の前にオークションディスプレイ、そして入札用トリガーが装備されて、一気にアドレナリンが噴出しそうです。座席にある赤と緑のトリガーを押して入札するのですが、そのスピードの速いこと!人気のあるクルマは一気に数字が駆け上がっていくので、最初は圧倒されてしまいました。いったいどれだけの人が入札しているのでしょうか。一台の出品車の入札開始から落札されるまでの時間は十数秒。下見が肝心であるワケがよくわかりました。
クルマ好きの私が今、狙っているのは1世代前のクラウン・アスリート。この日の出品数は45台…ということは月4回のオークションでは約1200台!。専門家によるとオークションでよいクルマを射止める秘訣は「好みの条件を全て言葉にして、支払える値段の上限を厳格に決めておくこと」。そして入札には冷静さが不可欠。勢いで落札してしまって、高額を嘆いても後の祭り…チャンスはいくらでもあることがよくわかりました。
オークションは「出品者と入札者、そして開催者」の3者によって成立しています。入札が相次ぐ出品があれば、伸び悩む出品もあります。中には、落札されずに終了してしまうものも。モニター室では開催者側のスタッフが個々のオークションをモニターし、出品者の希望があれば、落札価格を再調整します。このように主催者側がきめ細やかな対応をすることで、オークション全体の落札率を高めているのです。
オークション会場は全体に意外にもリラックスした雰囲気ですが、モニター室だけは緊張感が…それだけ気を使う案件を取り扱っていることがよくわかりました。
10時からの「軽自動車」オークションに参加。お次はお昼過ぎの「高級車」なので時間ができました。そこで会場内の食堂で待望のランチです。いろいろとメニューがあり、選べるので、うれしくなっちゃいました!
オークションでは一台一台のクルマに評価シートがあり、そこには外装、内装、エンジンの状態にいたるまで詳しく書き込まれています。それでも不可欠なのが実車チェック。なぜならキズにしても細かなものまでは書ききれていない・・・汚れや光の具合で見落としてしまうこともあります。エンジンではオイル漏れの確認や、各種液量は足りているか、などを安全点検項目に沿ってチェック。お店のイグチスタッフに電話で伝えるとともに、お客さまが気になる部分も。目視はなによりも大切です。
実車チェックでもうひとつ大切なこと、それは「匂い」。内装のチェックでは状態をチェックするだけでなく、室内の空気を鼻で嗅ぎ分けます。交換していないエアコンのフィルターからのものや、シートに染み込んだものなど、においの発生源はさまざま。とくにお客さまが「禁煙車」を望んでいるときは不可欠なのです。
オークションのロビーには陸送業者の申し込みデスクがあり、落札したクルマはここですぐに陸送の手配をします。早ければ翌日にはイグチ店舗へ届けられます。それを後から追いかけるカタチで車検などの書類が届きます。はやく現車を見たいというお客さまのリクエストにもお応えできますね。
発行元:iguchitte?編集室
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