10月某日、H11年式マツダRX-7(当店販売車、走行距離90000KM)所有のK様より「この車長く乗りたいのでエンジンをオーバーホールしたいんです」とご相談を受ける。外注オーバーホールやリビルトエンジン載せ替え等色々検討した結果、K様の信用にこたえるため当店にてオーバーホール実施を決意。10月27日、長期入院という形でお車をお預かりさせていただく。11月初旬いよいよ作業開始まずはエンジンを下ろすところから始まる。トランスミッション・マフラー等々外せるものはすべて外し車体よりエンジンを下ろす。
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エンジンが下りたからと言って安心はできない。すべてはここから始まる。なぜならエンジンオーバーホールはエンジンそのものを分解しエンジン内部の摩耗した部品を交換し再度組み直さなければいけないのである。ここからエンジン本体より補器類(ターボチャージャーユニットやオルタネーター。インテークマニホールドなど)を外しエンジン単体を発掘するという作業が待ち受けているのである。まずはフライホイール(写真中の大きな歯車付きの円盤)を外す作業に取り掛かる。なぜここから始めるかというと、このフライホイール真ん中の大きなナットで止まっているだけなのだが実は物凄い大きな力で締め付けられていて中々外れない代物なのである。しかしこれを外さないわけにはいかないのである。なぜならこのエンジン、フライホイール側から組付けボルトが取り付けられている為ここを攻略しない限りはオーバーホールは始まらないのである。しかしこのフライホイールが外れない・・・・・・。プーラーをかけて引っ張ろうがバールでこじろううが外れてくれない。試行錯誤を繰り返し格闘すること4日間ついにその時はきた。image
パッキーンと乾いた音を立ててフライホールが外れたのである。この瞬間の喜びを私は生涯忘れないだろう。しかし喜んでばかりはいられない。このエンジンとの戦いはまだ始まったばかりである。
次回に続く・・・・・・・