今野です

久々の本編です。
そろそろエンジン組み終わりたいところなんですけれども、ピストンやらコンロッドやらを純正でいくか社外でいくかを決めかねているもので子メタル選定をまだしていない状況です。

ともなれば部品が揃ったミッションを終わらせちまおうってなことで組んだ次第です。
image
ZCのL3ミッションはそこそこ部品が出ます。「ゴソウダンブヒン」とかなんとか言ってる人も見ますが、探し方が良くない気がします。というか寸法さえ合っていれば別車種のものでも問題ないですし。
2つを除くベアリング(そうそうダメにならないニードルベアリング)やシール類を全て新品にして組み込み。ギヤの磨耗は許容範囲ですので続投です。ファイナルをEF7の3.888からEF2の4.250に変更しています。軽量ローパワー車両ならトップスピードで張り合うのは辛いものがあるので出足で勝負です。
そして秘密兵器のお宝
image
「無限 1way LSD」を投入しました。LSD難民の方ごめんなさい。でも仕方ないよね。オープンデフじゃコーナー踏んでも進まないんだもんね。
「なんで1.5wayとか2wayじゃないの?」って方もいらっしゃるかもしれませんがね、FFで1.5やら2やら入れた日にゃアクセルオフが使えなくなって走ってらんないんすヨ。これで気持ちよく曲がれそうです。

ミッションに関係ありませんが、最近聞かれたことで「どうして内部部品を磨くのか」ってのがありました。よくある回答としては「摺動抵抗を減らす」だの「放熱性」だのがありますが、本来の目的は「信頼性を上げるため」じゃないでしょうか。
image
カップ麺のタレとかパック寿司の醤油とかにある「こちら側のどこからでも切れます」というアレ。どうして切れるか知ってますか?
これは「こちら側」に小さな切れ込みやキッカケになる表面処理があるからなんですね。これがあると、本来その素材を破壊するのに必要な力よりもずっと小さい力で破壊することが出来ます。この「素材表面にあるキッカケの箇所から簡単に破壊できる」現象を「切り欠き効果」と言います。
この現象はプラスチックや紙に限らず、金属にも同様に起こります。鋳肌や鍛造の際のバリ、穴あけ加工時のエグレなどはこのキッカケに十分なりうるワケなんですね〜。見た目には分からないようなものなんですけれども。
特にクランクシャフトやコンロッドはエンジン運転中には常に変形しまくっている関係上、よく折れたという報告を聞きます。きっとそのクランクやコンロッドはしっかり強化して破壊対策もされていたのでしょう。それでも壊れるのですから、やはり最低限やっておくに越したことはない、というのが自分の考えです。
……ついでに「俺はここまでやったんだ!スゲーだろ!」って言えるのもメリットですね笑