今日はタイヤ交換をしました。

 

以下の写真①~③をご覧ください。

 

写真①

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この写真に写っているのは交換前のタイヤです。

左の2本は前輪、右の2本が後輪に装着されていました。

ご覧頂くと、まだ溝が残っている事が判ります、

前輪タイヤの偏磨耗(「片減り」とも呼びます)が若干気になる程度です。

実際に残溝を計ると5mm残っていました(新品タイヤが大体7~8mm)

ちなみに車検の際に1.6mm以下だとアウトですが

残溝という観点から見ると、このタイヤはまだ交換時期とは言えません。

 

写真②

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この写真はタイヤのサイドウォール(横側面)を写したものです。

タイヤ中央に 「 ASPEC(アスペック) 」と表示されています、

これがこのタイヤの商品名で、ちなみにYOKOHAMAタイヤの商品です。

このタイヤはYOKOHAMAタイヤのラインナップの中でも少し特殊な存在で、

「 新車装着タイヤ 」という位置付けになっています。

 

写真③

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この写真も写真②と同様にサイドウォールを写したものです。

中央に 「 1306 」と表示されています、

これは 「2006年の13週目に製造されたタイヤです」という意味になり、

「 5年前に製造されたタイヤ 」とも言い換えられます。

5年という年月はタイヤのメイン素材であるゴムを劣化させ、

また硬化させるに十分な期間です。

本来であれば硬化によるヒビ割れが有っても不思議ではありません。

 

備考

こちらのお車は今年の3月に車検を済ませており、

現在の総走行距離は5500kmです。

また、車体に樹液が付着した形跡がありますが

ザラザラとした鉄粉は付着していません。

 

 

「写真①~③」と「備考」を踏まえて察するに、

こちらのお客様は5年間で5500kmしか運転をしない方(年間1100km)で

今までタイヤ交換を行った事が無く、走行の機会が少ないが故にタイヤに掛かる

ストレス(振動)などが少なく「硬化によるヒビ割れ」が現れなかった為に

タイヤ交換の必要を感じていなかったお客様と言えます。

 

では、「前輪の偏磨耗」は「何故、路面接地面全体の磨耗」では無く「偏磨耗」なのか??

を考えるに

①「急ブレーキを掛ける傾向は少ないが、スピードを落とし切らずに交差点等を曲がる傾向が強い」

②「ご自宅の駐車場に停める際に立地上やむを得ず「切り返し」を行わざるを得ない。

 

の2つのパターンが考えられます、もしかすると両方当てはまるかも知れません。

 

また、車体に付着した「樹液の形跡」と付着していない「鉄粉」は

お客様の駐車場を取り巻く環境を示しています。

運転する機会の少ないお車は不使用時により多くの時間、駐車場の停車している事になります。

つまり、頻繁に使用される車よりも駐車場環境の影響をより多く受けやすい

という事になり、

 

こちらのお客様の場合は

「すぐ近くに樹木が有り、また鉄粉の原因に成り易い物質が発生しやすい

幹線道路や鉄道の踏切から離れた場所にある駐車場」を使われている。

ということが判ってきます。

 

今回はタイヤが切っ掛けでしたが、タイヤに限らずお車に着目すれば

お客様のカーライフスタイルが見えてまいります。

このような情報を元に様々な提案をさせて頂くのが「 私の仕事 」です。

 

 

 

以上、「何故このタイヤは交換に至ったのか?のお話」だと思わせておいて、

 

なんちゃってプロファイリングのお話でしたの巻」

 

 

本日はこれにて閉幕。