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某月某日、夏真っ盛りの日、オーバーヒートランプ点灯でご来店。お車はベンツB180。まずはなぜオーバーヒートランプが点いたか故障診断開始。点検の結果、冷却水漏れによるオーバーヒートと判明。も入れている箇所はサーモスタットから漏れが発生。そのままお車お預かり。修理開始となりました。漏れている箇所はサーモスタットだけではあるが今後の事を考えウォーターポンプ及びラジエータサブタンクタンクも併せて交換することに。

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まずはウォーターポンプ交換から実施。エンジンマウントやら周辺の部品を外していきます。この写真からだとわかりずらいですがかなり奥まったところにウォーターポンプがいらっしゃいます。

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廻りの部品をあれやこれや外しようやっとウォーターポンプを取り外すことに成功。

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左が古いウォーターポンプ。左が新品。古い方を点検すると薄っすら冷却水漏れが始まっておりました。やはり同時交換作業をお勧めしてよかったです。(作業は大分大変)

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新しいウォーターポンプを取り付けて取り外して部品を復元。つぎはサーモスタット交換に移ります。

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このサーモスタットもなかなか難儀なところについておりましたインテークマニホールドという大きな部品を取り外さないと見えてきません。インテークマニホールドを取り外しいよいよ今回の主原因を取り外します。

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下が古いサーモスタット。上が新品部品。この状態ではどこから漏れたのかわからないのでチェックを行います。

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古いサーモスタットをひっくり返してみたところビックリ!!なんと本体ケースに大きな穴が開いております。ケース自体プラスチックでできている為経年劣化によりプラスチックがもろくなり破損に至ったものと思われます。これだけはっきり原因がわかればオッケーというところで新品部品の取り付け作業に移ります。

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新品部品取付完了。あとは外した部品の復元作業のみ。(作業はかなり手間がかかります)

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すべての部品を復元し冷却水を注入しエンジンスタート。その後の試運転でも新たな漏れは確認できず作業完了。無事お客様のもとへ帰ってゆきました。我々メカニックの夏のよくある風景でした。