某月某日、エンジンオーバーヒートにてH22 790000Km走行のホンダアクティーが当社に入院してまいりました。
診断の結果エンジンヘッドガスケットというエンジンの合わせ目のパッキンがダメになりオーバーヒートを引き起こ
していることが判明。たかがパッキンと侮ることなかれ。このパッキン、エンジンにとってはまさしく心臓のような物。
此処がダメになってしまうと正しくエンジンが動かなくなってしまうのです。原因は色々考えられますが、アクティー
に関してはどうも7万キロ~8万キロでダメになってしまうケースが多いいとの事。今回もご多分に漏れずと言った
所でしょう。
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こちらが、問題のエンジン。今からオペ開始です。
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どんどん分解。これがエンジン内部です。真ん中NO2シリンダーが怪しい感じです。
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こちらが、シリンダーヘッドという部品。やはり真ん中NO2のスパークプラグが白くなっています。
この現象はエンジン燃焼室(燃料であるガソリンを爆発させる所)に冷却水が入り込み(本来あ
ってはならない事)起こる現象。
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そしてこちらが、問題のヘッドガスケット。良く見るとところどころ黒い部分がはがれております。
これではいけません。やはりこの子が原因でした。
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原因がはっきりしたところで、パッキン面をきれいに清掃して組み付け準備。この作業が一番気を使います。
ちょっとでも、古いパッキンが付いていると元の木阿弥、再修理と那てしまうからです。念入りにキレイにして
さー組み付けだー。
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見事、綺麗にシリンダーヘッドとシリンダーブロック(胴体)が繋がりました。もう一息だー。
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エンジンの復元作業も無事終了。この後テスト走行を繰り返しトラブル解消を確認し、お客様も元に
無事、帰還いたしました。肩の荷が下りた瞬間でもあり、最も充実感が味わえる瞬間です。