「 人の心 」には、優しさのスイッチのようなものが

在るのではないでしょうか?

折に触れ、そのような事を感じる時があります。

 

本日夕刻、

店頭を,それはそれはもう猛烈に掃き掃除していると 何処からか・・・

 あのぅ、、すいません・・・・ 」と少女の呟く声、

驚いて後ろを振り向くと、自転車に乗った10歳くらいの女の子。

「 朝霞台駅って、どっちですか・・・・・・ 」

もうすぐ日没の時刻に道に迷って不安なのでしょう

なんとも切ない表情です。

 

「 おウチが朝霞台なの? 」

                 「 はい 

「 帰り道が判らなくなっちゃたの? 」

                 「 はい 

「 朝霞台はねぇ、

  この道をまっすぐ行って二個目の信号を左に曲がると

  志木へ行く道になるの、志木って判る? 」

                 「 はい 」

「 朝霞台はその途中に在るんだよ 」

                 「 はいっ 」

「 もう暗くなるから、気を付けて帰ってね 」

                 「 ありがとう 」

 

少女の背中を見送りながら僕は、

「 アイツ、オレのスイッチ押しやがった 」と、

呟いたのでした。