こんにちは。上井草教室です。

今回は公立高校入試に関してのお話をさせてください。

大昔、私が高校入試を受けたころは、内申点はほとんど入試の結果に関係ありませんでした。

当日何点取れるかのみで合格者を決めていたので、学校で月に1回模試を受けて、偏差値だけで受験校を決めていました。当時から今までずっと続いている「進研Vもぎ」さんは、今も健在です。ただ、当時はこれを、全生徒が強制的に学校で受けさせられていました。


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今はすっかり入試の内容が変わってしまい、入試では内申点がかなりの比重を占めるようになりました。

日ごろからコツコツやっている子を救ってあげるという発想から来たもので、特にいわゆる「ゆとり世代」以降、この傾向が大きくなりました。一時期よりは極端ではなくなりましたが、ゆとりのころの千葉県では、約半数の生徒が筆記試験一切なしで、面接や作文のみで高校に行けたのです。それもどうかということでその制度はさすがになくなりましたが・・・。

大学入試も今は約半数の大学生が、指定校推薦やAO入試で入っています。これも同じ傾向の一つですね。

さて、その高校入試制度における内申点の計算の仕方ですが、私が今まで塾講師を務めてきた千葉県、神奈川県、東京都の3都県ではすべて算出方法が違います。

千葉県・・・1年生の内申点9教科×5段階=45点
      2年生の内申点9教科×5段階=45点
      3年生の内申点9教科×5段階=45点
  45×3=135点満点

神奈川県・・・1年生の内申点→関係なし
       2年生の内申点9教科×5段階=45点
       3年生の内申点9教科×5段階×2=90点
       45+90135点満点

東京都・・・1年生の内申点→関係なし
      2年生の内申点→関係なし
   3年生の内申点 
 主要5教科×5段階=25点 それ以外の4教科×5段階×2=40点
        25+40=65点満点

いかがですか?どの制度がいいと思いますか?

千葉は中1からちゃんとやらないと厳しいですよ。中3から頑張っても逆転しづらい制度です。

東京は極端で、中1・中2でどんなにさぼっても、中3から頑張れば逆転しやすい制度です。しかも技能教科を重視しています。ちょっと昔っぽいかもしれませんね。

神奈川はその中間といったところでしょうか?

あいだを取って、神奈川くらいが一番無難なのかもしれませんね。

ともあれ、東京は今でも比較的実力勝負です。できるだけ模試をしっかり受けて志望校選びをしていきましょう!