前回、フライホールが外れてから順調に分解作業が進み、約2時間後ショートエンジンと呼ばれる状態になる。

いわゆるこれがロータリーエンジンの本体。一般的なエンジン(レシプロエンジン)とはまるっきり形状が違う。(興味のある方は違いを調べてみるのも面白いと思う)この状態にしなければオーバーホール作業は始まらないのでようやっとスタートラインに立ったようなものである。これから本体分解作業に取り掛かる。本体にもオイルポンプ等いろんな部品がついているので一つ一つ取り外していくのだがテキトーに外してしまうとどこに何がついていたのか分からなくなり組付けるとき多大なる労力がかかってしまうので取付位置ごとに分けて外していく。そしていよいよエンジン各ブロックをつなげている主要ボルトを手順に沿って取り外し本体を分解する。

これがローターリーエンジンの内部。本体真ん中にあるおにぎり状の部品(ローター)が真ん中のシャフト(エキセントリックシャフト)を軸に回転し動力を発生する。その関係上ローターにはおびただしい量のカーボン(黒いすすのようなもの)が付着している。この汚れを落とすのも重要な作業である。

休むことなく順次、分解作業を行い分解完了。これから各部洗浄作業を行いオーバーホール後半戦に突入していくのであった。
次回へ続く・・・・・・・・・・・・・