
こんにちは、本日のブログ当番 こばやし です。
今回は日産スカイラインのバンパーとフロントフェンダーのスリキズの
鈑金塗装を作業の流れに沿って紹介します。
青いマスキングテープで囲ってある部分がガリッとなってます。

ガリガリ部分を拡大してみました。
バンパー部分は、塗装が削れて無くなってしまいプラスチックの素地がでています。
フェンダー部分は、薄っすらと横方向に凹んで、クリア塗膜が削れています。
まずは下処理をします。

ほんのちょっとのスリキズでも、そのまま塗装したりタッチアップペイントで隠そうとしても
塗装の残っている部分と削れてしまった部分との段差は埋まらないので
平滑になるように高い部分を削っていきます。
鋭く深いキズの場合はパテ埋めで成型します。

平滑にする!といっても、削ったりパテ埋めしても完全にまっ平らになるはずもなく
ガッシガシ削ったキズが残っていますので、サフェーサーを吹き付け塗装します。
周囲をきっちりとマスキングしてサフェーサーをブシャー。

サフェーサーを乾かしてマスキングをはがすとこんなかんじです。
番手の細かい耐水ヤスリでまっ平らになるまでひたすらシコシコこすります。
出たらアウトです(下地が)

ふう...
ギリギリまで攻めたため、うっすら下地が透けてみえてます。

いよいよクライマックスの塗装作業です。
塗装ブースに入れてマスキングッ!
ベースカラーを吹き付けッ!!
クリア塗料を吹き付けッ!!!
かーんせーい!!!!
ではありません。最後の仕上げがあるんです。
ちなみに一般的な自動車の塗装の厚みは0.18mm以下なんだって!
ぐーぐるさんはものしりだなー

塗装作業が終わり、完全に塗膜を焼き付け乾燥したら肌調整&ブツ取り。
塗装表面は、ゆずの皮の表面みたいに小さくゆるやかにデコボコしています。
肌調整は本来の新車時の塗膜表面のデコボコに近くなるように磨いていく作業です。
ブツ取りは塗装吹き付けの際、塗膜に小さなチリがくっついてしまうことがありますので
この「ブツ」の頭の出っ張って見える部分を慎重に削り落とす作業です。
がんばって削りすぎると塗装をやり直さなければいけなくなるので見極めが重要です。
ポリッシャーで磨いて艶出ししたらおもてに車を出して最終確認します。
色味はあっているか、変なひずみがないか、きちんと艶はでているか、などなど......。
すべては鈑金塗装をご依頼いただいたお客様に
「イグチにお願いして良かった!」と思っていただくため
一切の妥協を許さない(?)鈑金工場スタッフみんなで毎日がんばってます!
ドライブするなら、やっぱり綺麗なクルマがいいよね!